人は、およそ200万年前から皮革を利用してきました。


今は傷ひとつなくきれいで、水をはじくような加工がされた革製品や合皮製品、また植物由来の新素材などいろいろなレザー製品が出回っています。


thawの製品は、水をはじかないし、生き物が生きた時のキズがあることもあります。


ですが、一点一点異なる革の表情、生命力を感じられる自然な風合い、手にしっとりとなじむ柔らかさは、単純な「きれい」とは代えがたい魅力です。


大昔から身近な資源として革を大切に利用してきた私たちの先祖、そのエッセンスを現代風に取り入れること。


あなたの人生の一時に、thawのアイテムがかかわり、一緒に人生を豊かにしていけたなら

これほど嬉しいことはありません。




現在鹿による農作物被害額は53億円に上っています。
また森林の被害面積は年間約5千haで、このうち鹿による被害が約7割を占めています。
 
農地が荒らされることで営農する意欲が減退し、耕作放棄地や離農が増加。
また森林では鹿の背丈に届く範囲の植物が食べられてしまうため、表土が流出し洪水の危険性が高まったり、森林の植生や生態系に大きな影響が及びます。
 
獣による被害は現代だけの話ではなく江戸時代にも大きな被害があったと記録が残されています。
しかし幕末~昭和初期の文明が変動した時代に、森林や野生動物は徹底的に利用されたことで一旦数が大きく減りました。
その後森林が回復し、野生動物は利用されずに保護されるようになったことで、数が増えていきました。
 
その他にも鹿にとって都合のよい環境が整ったこと(農山村の過疎化・オオカミの絶滅・地球温暖化・植栽・放牧・ハンター減少など諸説あり)によりその増加ペースは早くなっていきました。
その結果鹿の頭数は1989年から2019年の30年間で約3倍に増加。
被害額として数字に表れる以上の大きな影響が農山村に及んでいるといわれています。
 
近年は被害防止を目的とする捕獲が中心に行われ、令和1年の鹿の捕獲頭数は60万頭にも及びました。
しかしその9割以上は埋設あるいは焼却処分されている現状があります。
 
被害防止のためにやむなく捕獲し破棄するというマイナスの活動ではなく、地域の貴重な資源として活かすというプラスの活動にしたいという想いが集まり、各地で主には肉、一部皮の利用が取り組まれています。




thawでは鳥取県内の野生の鹿の革を主に使用して革製品を製作しています。

thawが革を仕入れている兵庫県たつの市の工房タツノラボでは、鹿革などのビジエレザーの鞣し加工に取り組むとともに、環境にやさしい独自の鞣し剤で鞣しを行っている、とても珍しい工房です。
その革はポルティラレザー(地球のための革)と呼ばれています。

革の鞣しはクロム鞣しが8割~9割、タンニン鞣しなどその他鞣しが1割~2割と、ほとんどの革製品がクロム鞣しで鞣されています。
なぜならクロム鞣しは柔軟性や耐熱性に優れ水濡れにも比較的強く手入れが簡単、安価に製造できるためです。
クロム鞣しで使用している3価クロムは人体に影響ないものですが、焼却等で化学変化を起こすことにより有害な6価クロムに変性するリスクがあります。

クロムを含んだ排水の処理には高度な排水処理技術が必要となっており、発展途上国の鞣し産業では不十分な管理から深刻な環境汚染が報告されている例もあります。
日本で売られている有名なブランドでも、そのような皮革が使用されていることがあるのです。

thawが使用しているポルティラレザーは、独自に配合した無害ななめし剤を使用してなめされています。

有害な重金属、化学物質を使用しないので、なめし工程で出る削りカスなども再加工し、リサイクルが可能です。
皮革流通量のほとんどを占めるクロム革より圧倒的に安全で植物タンニン革では出せない柔らかさがあります。

表面に塗装やコーティングを施していないため革表面にキズや剥がれが見られることがありますが、革本来の柔らかで肌になじむような質感、ナチュラルな風合い、できる限りオーガニックであることを重視しています。



均質な製品を水濡れなど気にせず使うのもそれはそれでいい。
 
しかし自分が選んで身に着けるものは、自分の一面を表現するものだと感じた時。
誰に見栄を張るでもない、自分自身が納得し味わうこと。

ナチュラルな魅力を持つレザー製品があなたの癒しになることを願っています。